イコライザー、Short Fader、Flip、Long Fader
イコライザー
イコライザーは通常、LF 信号経路で使用します。高域/低域用の HF/LF セクションと、中域用の MIDS セクションに分かれています。各セクションは個別にオン/オフでき、それぞれ独立して SF 信号経路へ切り替えることもできます。
HF セクションのブースト/カット範囲は 15 dB です。周波数は、スイッチを上げた状態で 10 kHz、押し込んだ状態で 18 kHz に切り替わります。
LF セクションはシェルビング特性で、ブースト/カット範囲は 15 dB です。周波数は、スイッチを上げた状態で 50 Hz、押し込んだ状態で 100 Hz に切り替わります。
ハイミッドセクション(HMF)には 3 つのコントロールがあります。ブースト/カット範囲は 15 dB、中心周波数は 450 Hz~20 kHz の範囲で調整できます。Q コントロールで、鋭く狭い特性から緩やかで広い特性まで帯域幅を調整できます。
ローミッドセクション(LMF)は、3 つのコントロールを備えたピーキングタイプの中域バンドです。ブースト/カット範囲は 15 dB、中心周波数は 50 Hz~1.5 kHz の範囲で調整できます。Q コントロールで、鋭く狭い特性から緩やかで広い特性まで帯域幅を調整できます。
Q の仕様範囲は 3.8(0.4 オクターブ)~0.65(2 オクターブ) です。
イコライザーコントロール
- HF/LF Section — HF/LF イコライザーを信号経路に入れます。
- SF — HF/LF イコライザーを SF 信号経路に切り替え、録音前の信号を処理できるようにします。
- 10 kHz / 18 kHz — HF イコライザーの周波数を選択します。
- HF ブースト/カットコントロール。
- 50 Hz / 100 Hz — LF イコライザーの周波数を選択します。
- LF ブースト/カットコントロール。
- MIDS Section — MIDS イコライザーを信号経路に入れます。
- SF — MIDS イコライザーを SF 信号経路に切り替え、録音前の信号を処理できるようにします。
- HMF の中心 FREQUENCY。
- HIGH MID ブースト/カット。
- HIGH MID Q。
- LMF の中心 FREQUENCY。
- LOW MID ブースト/カット。
- LOW MID Q。
Short Fader (SF)
SF 経路で選択されている入力は、3 つのバックライト付きインジケーターで確認できます。FLIP スイッチを使用して Mic/Line と Tape を切り替えます。
LF Source を使用すると、SF 経路のソースとして LF 経路を使用できます。ミックスダウン時には、LF 信号を SF 経路からルーティングマトリクスへ送り、グループ出力を追加のエフェクトセンドとして使用できます。
通常、LF Source 信号は Long Fader の後段(POST LF)から取得されますが、回路基板上の内部リンクを変更することで PRE LF に変更できます。
ソースの切り替えはイコライザーより前段で行われます。そのため、LF 信号を SF 経路へルーティングした場合でも、いずれか、または両方のイコライザーセクションを SF へ切り替えることで EQ を適用できます。イコライザーセクションを SF に切り替えると、そのセクションは LF 経路では使用できなくなります。
ルーティングセクションで PAN を選択している場合、SF PAN コントロールでグループ出力間の定位を調整できます。MIX は SF 信号をステレオミックスバスへ送り、ミックスダウン時に SF 経路を追加入力として使用できるようにします。Short Fader には 10 dB の追加ゲインがあります。SOLO で AFL/PFL または Solo in Place 機能を使用でき、CUT で SF 信号経路をミュートします。
ミックスバスのノイズをできるだけ抑えるには、不要な SF 経路を MIX から解除してください。使用していない SF 経路を CUT でミュートすることでも、ミックスへのノイズの混入を抑えられます。
Short Fader コントロール
- MIC/TAPE — バックライト付きソースインジケーターで、SF 経路に MIC/LINE または TAPE のどちらが選択されているかを示します。
- SOURCE — ポストフェーダーの LF 信号を SF 経路の入力として選択し、FLIP による MIC/TAPE の選択を上書きします。内部リンクを変更すると、このソースをプリフェーダーにできます。SOURCE を選択すると LF 表示が点灯し、MIC/TAPE インジケーターは消灯します。
- SF PAN — SF 信号を奇数/偶数グループ間でパンニングします。
- MIX — SF 信号をステレオミックスバスへ送ります。
- SHORT FADER — SF 信号のレベルを調整します。
- SOLO — SF 信号をモニターで聴き、マスターメーターで確認できます。Solo in Place を選択している場合、ソロにした信号がコンソール出力を置き換えます。
- CUT — SF 信号経路をミュートします。
Flip と Pan
FLIP スイッチは、2 つの信号経路間で MIC/LINE と TAPE の入力を入れ替えます。通常は TAPE が LF、MIC/LINE が SF に送られます。FLIP を押すと、TAPE が SF、MIC/LINE が LF に送られます。点灯するインジケーターで、各セクションに選択されているソースを確認できます。
PAN コントロールで LF 信号のステレオミックスバス上の定位を調整し、MIX で LF 信号をステレオバスへ送ります。SOLO で AFL/PFL または Solo in Place 機能を使用でき、CUT で LF 信号経路をミュートします。
通常、ステレオミックスに加える LF チャンネルでは MIX を選択します。不要な LF チャンネルは MIX から解除することで、ミックスアンプのノイズを抑えられます。使用していない LF 経路を CUT でミュートすることでも、ノイズの混入を抑えられます。
Flip/Pan コントロール
- FLIP — LF と SF の信号経路間で入力を入れ替えます。
- MIC/LINE および TAPE インジケーター — LF 経路に選択されている入力を示します。
- MIX — LF 信号をステレオミックスバスへ送ります。
- PAN — LF 信号のステレオバス上の定位を調整します。
- SOLO — LF 信号をモニターで聴き、マスターメーターで確認できます。Solo in Place を選択している場合、ソロにした信号がコンソール出力を置き換えます。
- CUT — LF 信号経路をミュートします。
LF 信号経路のレベルを調整するフェーダーについては、Long Fader (LF) を参照してください。
Long Fader (LF)
オペレーターの近くに配置された Long Fader は LF 信号経路に作用し、主にモニターミックスや最終ステレオミックスを作成するために使用します。通常は 0 dB 付近で使用し、そこから最大 10 dB の追加ゲインを加えられるため、必要に応じて信号レベルを上下できます。
レベルを設定する際は、まずフェーダーを 0 dB に合わせ、その後で入力感度コントロールを調整して適切なレベルにし、ゲイン構成を最適化してください。
- LONG FADER — LF 信号のレベルを調整します。
- +10 dB マーク — フェーダーが全開になる位置で、信号経路に 10 dB のゲインが加わります。
- 0 dB マーク — 通常の動作位置です。
- フェーダーを最下部まで下げると信号経路が閉じ、信号は通過しません。